クロガネシダ(黒金羊歯)

Asplenium coenobiale


クロガネシダ

  • 科名・属名

  •  チャセンシダ科 チャセンシダ属

  • 特徴

  •  草丈10〜25cmの常緑性シダ。
     根茎は短く直立し、少数の葉をつける。
     葉身は2回羽状深裂〜2回羽状複葉、狭三角形で基部は切形で幅広く上部に向けて次第に狭くなり、長さ4〜8cm、幅1.5〜4cm。下部の2〜3対の羽片は大きくて開出し、それより上のものは急に小さくなる。小羽片にはやや深い鋸歯がある。葉柄は硬く、光沢のある黒褐色で、長さ8〜18cm。
     胞子嚢群は小羽片の裂片の先端近く、中肋よりにつき、長楕円形で長さ1〜2mm。

  • 分布・生育地

  •  四国(高知、愛媛県)
     明るい場所の石灰岩上

  • 撮影月日・場所

  •  2012年4月12日  高知県
     中・胞子嚢群、下・葉柄    同  上

  • 撮影記

  •  下の写真のように黒褐色で光沢ある葉柄を、クロガネ(黒金=鉄)に例えて和名がつけられている。
     四国の明るい石灰岩地の岩上に生育し、希産とされる小さなシダだが、下部が広がった狭三角形の形といい、少し青みを帯びた感じの葉の色といい、一度見たら忘れられないシダである。
     春、高知県を訪れた際、山道の法面、石灰岩がむき出しになっている岩間に点々と生えていた。
     図鑑の記述にもあるように、シダがよく見られるやや暗い樹林下ではなく、木漏れ日の差し込む明るい場所だった。

    その他のシダ
胞子嚢群

葉柄