マキノシダ(牧野羊歯)

Asplenium loriceum



  • 科名・属名

  •  チャセンシダ科 チャセンシダ属

  • 特徴

  •  草丈40〜70cmの常緑性シダ。,br>  根茎は短く、葉を叢生し、披針形で暗褐色〜黒色、長さ約1cmの鱗片を密につける。
     葉身は単羽状複葉で長さ30〜40cm、幅20〜30cm。頂羽片と2〜5対の側羽片からなり、側羽片は披針形で短い柄があり、長さ15〜20cm、幅1.5〜3cm。先は鋭尖頭から尾状に伸び、基部はくさび形で全縁。葉柄はわら色〜褐色を帯び、長さ15〜30cm。
     胞子嚢群は線形で、中肋近くから辺縁近くまで伸びるが辺縁との間には隙間があり、長さ1〜1.5cm

  • 分布・生育地

  •  沖縄  山地の渓流沿い

  • 撮影月日・場所

  •  2013年5月25日  沖縄県
     中・胞子嚢群    同  上
     下・根茎・葉柄下部   同  上

  • 撮影記

  •  岩のゴロゴロした沢を進むと、沢沿いの岩肌に単羽状のこのシダが着生しているのが目に入った。
     何とか目にしたいと思っていた憧れのシダで、図鑑などの写真でイメージしていた姿よりかなり大きかった。
     葉をひっくり返してみるとしっかりソーラス(胞子嚢群)も着いていて、達成感と満足感に包まれた。
     沖縄でもごく限定された場所にしか生育しないシダで、いつまでもこのような環境が変わらず、生き残っていて欲しいものだと思った。

    その他のシダ
胞子嚢群

根茎・葉柄下部