ヌリトラノオ(塗虎の尾)

Asplenium normale


ヌリトラノオ

  • 科名・属名 :
     チャセンシダ科 チャセンシダ属

  • 特徴 :
     草丈15〜40cmの常緑性シダ。
     根茎は短く、直立〜斜上し、葉を叢生する。
     葉身は単羽状、披針形〜狭長楕円形で基部はやや狭く、先端に向けて狭くなり、長さ10〜25cm、幅2.5〜4cm。中軸に翼はなく、背軸側に溝があり、葉軸の先端に無性芽をつける。羽片は16〜30対、狭三角状長楕円形で長さ0.8〜1.6cm、幅0.6〜0.9cm。先は円頭〜鈍頭、辺縁は1/3近くまで切れ込み、基部は切形、後側は狭いくさび形、前側は耳があり、辺縁は波状縁〜歯牙縁。
     葉柄は紫褐色〜黒色で光沢があり、長さ3〜15cm。向軸側(表面)に溝があり、基部には根茎とともに、披針形で中央部は黒褐色、辺縁は褐色の鱗片がある。
     胞子嚢群は長楕円形で羽片の中肋と辺縁の中間からやや辺縁よりにつき、長さ1.5〜3mm。

  • 分布・生育地 :
     本州(茨城県以西)〜沖縄(沖縄島以北) (国外:旧世界の亜熱帯〜暖温帯)
     山地林下のやや乾いた場所

  • 撮影月日・場所 :
     2008年4月26日  鹿児島県屋久島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・胞子嚢群、下・無性芽 2007年3月25日    同  上

  • 撮影記 :
     紫褐色とういうか黒色というか、光沢のある葉柄が目に付くシダで、それが塗り物のようだということで和名がつけられている。
     3点とも屋久島の写真となったが、暖地の林下では比較的よく見かけるシダで、ここ以外でも見かけている。
     一番下の写真のように葉軸の先端部に無性芽がつくとそこで葉の伸びが止まり、そこから新しい芽が伸びて増えていくという特徴がある。

  • その他のシダ
胞子嚢群

葉軸の無性芽