|
- 科名・属名 : チャセンシダ科 ホウビシダ属
- 特徴 :
長さ30〜50cmの常緑性シダ。
根茎はやや長く横に這い、先端に鱗片をつける。
葉は1回羽状複生、葉身は三角状披針形で先は鋭頭〜鋭尖頭、長さ(15-)21〜31(-35)cm、幅(7-)8.4〜12(-15)cm。側羽片は(13-)17〜22(-25)対で、基部のものが最も大きく、頂羽片は発達せず、側羽片はやや鎌状、長さ(3.1-)3.9〜5.5(-7.3)cm、幅(0.7-)1.1〜1.4(-1.6)cm。裂片は鋭頭、前側は広いくさび形、後側は1/3以上が欠落し、辺縁には鋸歯がある。質は草質でやや薄く。表面は緑色。
葉柄は長さ約20cm、暗褐色〜紫黒色で光沢があり、長さ(9.3-)15〜22(-27)cm。鱗片は最基部のみあり、披針形で褐色、長さ1.6〜3.1mm。
胞子嚢群は羽片の中肋の両側、中肋と辺縁の中間に並び、線形で長さ(2.8-)3.5〜5.1(-5.7)mm。
- 分布・生育地 :
九州(奄美大島以南)〜沖縄 (国外:中国、台湾、東南〜南アジア、オーストラリア、南太平洋、アフリカ) 山地のやや湿った林下
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2012年10月23日 沖縄県国頭郡 中・全体2、下・胞子嚢群 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
そのシダの生えていたのは、常緑樹が周りを覆う隆起石灰岩の大きな窪地の中だった。
深さは3m程度だろうか、昼でも薄暗く湿り気のあるこのような場所は、「ハブ」の絶好の生育地だ。事実、同行した地元の花仲間もここで「ハブ」に出会ったとのこと。
辺りを棒で叩いてから慎重に穴の中へ降り、さらに石灰岩の隙間も気をつけて見る。
壁から垂れ下がる数本の株は、大きいものではなく胞子嚢も未熟であったが、そう出会う機会のないシダだけに何カットも撮影した。
ラハオ(羅浮)とは台湾の地名で、そこで発見されたことからこの和名がつけられている。
その他のシダ
|