|
- 科名・属名 : チャセンシダ科 チャセンシダ属
- 特徴 :
草丈20〜30cmの常緑性シダ。
根茎は短くて小さく、斜上し、暗褐色〜黒色の鱗片があり、葉を叢生する。
葉はやや二形で、胞子嚢群をつける葉は背が高くほぼ直立し、栄養葉は胞子嚢群をつける葉よりやや背が低くて小さ目、斜めにつく。。
葉は普通2回羽状浅裂〜深裂、下部の羽片は短く耳状になる。葉身は披針形で長さ(12-)16〜23(-29)cm、幅(2.1-)3〜4.8(-6.8)cm。裂片は鈍頭〜鋭頭、歯牙縁。葉柄は長さ(0.6-)2.6〜6.4(-9.8)cm、表面側は淡緑色、裏面側は普通褐色〜紫褐色をおび、表面側には浅い溝がある。
胞子嚢群は長楕円形で裂片の中肋寄りにつき、長さ(1.1-)1.7〜2.3(-2.9)mm、熟すと裏面一杯につくように見える。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:ロシア(極東)、朝鮮、台湾、中国) 低地の山野や道端
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2009年8月21日 北海道札幌市 中1・全体2 2007年1月14日 東京都高尾山 中2・全体3 2018年8月31日 神奈川県箱根 (上、中1、中2は拡大写真あり、写真をクリック) 中3・葉表 2009年8月21日 北海道札幌市 中4・下部羽片 2018年8月31日 神奈川県箱根 中5・胞子嚢群 2008年3月30日 東京都日野市 左下・胞子嚢群2 2018年8月31日 神奈川県箱根 右下・葉柄基部鱗片 同 上
- 撮影記 :
日本全土に分布し上の写真も北海道で撮影したが、北海道や沖縄では稀のようである。
生えている場所も平地〜低山地の山野や道端で、普通に見ることができる。
草や木の花がほとんど見られなくなる冬、逆に常緑のシダの観察にはいい季節、日当たりのいい石垣などでやや黄緑色に変色したこのシダを良く見かける。
その他のシダ
|