ホソバクリハラン(細葉栗葉蘭)

Lepisorus boninensis


ホソバクリハラン1

  • 科名・属名 : ウラボシ科 ノキシノブ属

  • 特徴 :
     草丈10〜50cmの着生の常緑性シダ。
     根茎は横に這い、径約1.5〜2mm、鱗片は黒褐色、葉を接近してつける。
     葉身は線形で、長さ10〜40cm、幅約1.5cm。質はやや硬い葉紙質で、緑色で脈がよく見える。葉柄は長さ3〜10cm、緑色〜わら色、基部は黒褐色で、線状の鱗片がある。
     胞子嚢群は葉身の上半部の中肋と葉縁の中間につき、円形で葉面にやや窪んでつく。

  • 分布・生育地 :
     東京都(小笠原列島)(固有)
     やや湿り気のある樹幹、岩上に着生

  • 撮影月日・場所 :
     2012年6月30日  東京都小笠原列島
     中    同  上
     下・胞子嚢群    同  上

  • 撮影記 :
     地元の方も、この時期では記憶にないというほど雨の少ない年のせいか、このシダも乾燥し巻き上がり、写真になるような株はなかった。
     翌々日、入り込んだ登山道で、やっとややまともな株に出会った。
     葉身の長さが大きいものは40cm近いものがあり、日本にあるノキシノブ属では最も大きくなり、国内に近縁種はないようだ。

  • その他のシダ
ホソバクリハラン2

胞子嚢群