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- 科名・属名 : ウラボシ科 ヒトツバ属
- 特徴 :
草丈20〜40cmの常緑性シダ。着生。
根茎は短く横走し、径(3.3-)3.7〜4.3(-4.8)mm。披針形で黒褐色の光沢のある鱗片があり、葉をやや相接してつける。
葉身は広三角形〜三角形〜五角形状、3〜5中裂し、長さ(7.2-)8.9〜12(-15)cm、幅(3.9-)6.99.2(-12)cm。中央裂片が最も大きく、三角状披針形〜披針形で、鋭尖頭、長さ3〜12cm。一対の側裂片は、狭三角状、先は尾状、長さ2〜6cm。時にもう一対の小さい側裂片が葉身基部につく場合もある。葉身の基部は心形〜広いくさび形。質は革質、表面は緑色〜暗緑色で星状毛はないが、葉裏は赤褐色〜灰褐色の星状毛に密に覆われ褐色に見える。
葉柄は淡緑色〜淡褐色、長さ(12-)13〜16(-19)cm。鱗片は最基部で密につくが、それ以外ではほぼなく、卵状披針形で、淡褐色〜褐色、縁に毛状の突起がある。
胞子嚢群は葉身、裂片の頂点側から裏面全体につき、円形で、径(0.8-)0.9〜1(-1.1)mm。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国(安徽省) 深山の岩上、樹幹
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2008年11月2日 長野県小諸市 中上・全体2 2022年4月24日 大分県由布市 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・葉 同 上 下・胞子嚢群 2008年11月2日 長野県小諸市
- 撮影記 :
ある神社の境内、太い木の枝分かれした部分に、このシダがまとまって着生していた。
乾燥気味のせいか、一部の葉は少し丸まって赤褐色の葉裏の一部が見える。
着生している雰囲気が出るよう、色々な角度から撮影した。
緑色の葉表と赤褐色の葉裏のコントラストが美しいシダである。
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