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- 科名・属名 : ウラボシ科 サジラン属
- 特徴 :
草丈20〜30cmの常緑性シダ。着生。
根茎はやや長く横走し、径(1.0-)1.2〜1.6(-1.9)mm、赤褐色の鱗片をやや密につける。
葉は単葉でやや2形、栄養葉はやや幅が広く、葉身は線状倒披針形〜線形で、長さ(18-)21〜29(-42)cm、幅(0.9-)1〜1.2(-1.5)cm。先は鋭尖頭、基部に向かって段々狭くなり、葉柄の翼になって流れ、縁は全縁。質は革質で緑色でやや光沢があり無毛。葉柄は基部まで淡緑色で最基部に褐色の鱗片が密につく。
胞子嚢群は葉身の中央部から下部までつき、線形で中肋と鋭角(15°の角度)に交わって斜上し、中肋と葉縁近くまで伸び、長さ(8.8-)12〜18(-22)mm。
- 分布・生育地 :
本州(千葉県以西)〜沖縄(沖縄島以北) (国外:朝鮮(済州島)、中国、台湾) 山中のやや湿った樹幹、岩上に着生
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2016年12月24日 鹿児島県奄美大島 中・全体2 2007年8月24日 鹿児島県屋久島 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・胞子嚢群 2007年6月10日 鹿児島県奄美大島 右下・葉柄基部 2016年12月24日 同 上
- 撮影記 :
同じように樹幹や岩上に着生するサジランに似ているが、葉柄の色が淡緑色で褐色を帯びない、草丈も少し小さく、分布域はやや南にずれることなどが違っている。
胞子嚢群のつき方もより縦につくというが、両者を並べて見比べないと、現地ではその違いがわかりにくい。
写真は屋久島と奄美大島のものであるが、さすがに北よりも南の地の方が個体数も多い。
その他のシダ
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