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- 科名・属名 : ウラボシ科 ノキシノブ属
- 特徴 :
草丈5〜15cmの常緑性シダ。
根茎は横走し、狭披針形〜線形で灰褐色、透明質の鱗片をやや密につける。
葉身は線状披針形〜長楕円状披針形で、長さ3〜13cm、幅3〜13mm。先は鋭頭〜鈍頭、全縁でやや多肉の革質、葉脈ははっきり見えない。
胞子嚢群は円形で、葉身の上半部のやや中肋寄りに5〜13対つき、胞子嚢を覆う鱗片は卵状三角形〜線状披針形。
- 分布・生育地 :
本州(伊豆半島、東海、紀伊半島、中国地方西部)〜沖縄 海岸近くの岩上
- 撮影月日・場所 :
2010年4月22日 大分県佐伯市 中 2012年2月18日 沖縄県名護市 下・胞子嚢 2010年4月22日 大分県佐伯市
- 撮影記 :
ここに挙げた写真は、いずれも海岸の岩場、近づくためにちょっと身の危険を感じるような急な岩場に生えていた。
図鑑にもそのような場所に生育すると記されているが、静岡県では海岸から30〜40kmも入った山地の岩場でも見かけた。昔はこの近くまで海だったのだろう。
ノキシノブなどよく似た仲間が多く、同定には根茎の鱗片の色や透明性が重要であるが、残念ながら撮影できる状態にはなかった。
ただ、これまで出合った株は、見ただけでノキシノブとは感じが違ったが。
その他のシダ
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