クラガリシダ(暗がり羊歯)

Drymotaenium miyoshianum


クラガリシダ

  • 科名・属名
  • : ウラボシ科 クラガリシダ属

  • 特徴

  •  草丈30〜50cmの常緑性シダ。着生。
     根茎は短く、径2.5mm、密に鱗片をつける。鱗片は下部が卵形で先に向かって細くなり、淡灰色で濃い部分は黒褐色、格子状、長さ4〜5mm、幅約1mm。
     葉は狭線形で、長さ30〜50cm、幅2.5〜4mm。質は厚くて革質、両面とも平滑で全縁、無毛。中肋は表面が窪んで1条の溝になる。葉身と葉柄の区別ははっきりしない。
     胞子嚢群は中肋と葉縁の間の溝につき、長い線形で葉身の半分の長さになる。若い時は楯状で格子紋のある側糸で覆われる。

  • 分布・生育地

  •  本州(中部地方〜近畿、中国地方西部)、四国(愛媛県)、九州(大分県)
     深山の樹幹に着生

  • 撮影月日・場所

  •  2013年4月6日  広島県
     中・葉表、下・胞子嚢群    同  上

  • 撮影記

  •  冷たい雨の降る中、道のない沢を遡行する。沢沿いの斜面は滑りやすく、所々に倒木があり、乗り越えるのも下を潜るのも一苦労だ。
     普段なら30分程度という行程を倍近く掛け、やっとこのシダが自生しているというあたりにたどり着く。
     以前着生していたという大木は、表皮が腐食して剥げ落ちたようで見当たらない。
     他にもあるだろうと周辺を探すと、何本かの大木の樹幹に着生しているものが見つかった。
    かじかむ手をこすって暖めながら撮影したが、珍しいシダを見られたことで、心は温かだった。

    その他のシダ
葉表

胞子嚢群