クラガリシダ(くらがり羊歯)

Drymotaenium miyoshianum


クラガリシダ1


  • 科名・属名 : ウラボシ科 クラガリシダ属
     注.「日本産シダ植物標準図鑑U」(学研刊)では、ノキシノブ属(Lepisorus)、以下変わらず

  • 特徴 :
     草丈20〜50cmの常緑性シダ。着生。
     根茎は短く匍匐し、径(1.4-)3.3〜5(-6.3)mm。鱗片は密につき、卵状披針形(下部が卵形で先に向かって細くなり)、淡灰色で濃い部分は黒褐色、格子状、長さ(1.5-)1.9〜2.8(-3.6)mm、幅約1mm。
     葉は単葉、葉身は狭線形で鋭尖頭、長さ(20-)25〜37(-51)cm、幅2〜3mm。質は厚い革質、緑色で光沢があり、両面とも平滑で全縁、無毛。中肋は表面が窪んで1条の溝になる。葉身と葉柄の区別ははっきりしない。
     胞子嚢群は中肋と葉縁の溝の間につき、線形で葉身の先端側から葉身の半分程度まで伸び、長さ6.8-)8.2〜15.8(-24.2)cm。若い時は楯状で楕円形、格子紋のある側糸で覆われる。

  • 分布・生育地 :
     本州(中部地方以西)、四国(愛媛・高知県)、九州(大分県) (国外:中国、台湾、インド(北東部))
     深山の樹幹に着生

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2013年4月6日  広島県
     中上・全体2、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     冷たい雨の降る中、道のない沢を遡行する。沢沿いの斜面は滑りやすく、所々に倒木があり、乗り越えるのも下を潜るのも一苦労だ。
     普段なら30分程度という行程を倍近く掛け、やっとこのシダが自生しているというあたりにたどり着く。
     以前着生していたという大木は、表皮が腐食して剥げ落ちたようで見当たらない。
     他にもあるだろうと周辺を探すと、何本かの大木の樹幹に着生しているものが見つかった。
    かじかむ手をこすって暖めながら撮影したが、珍しいシダを見られたことで、心は温かだった。

  • その他のシダ
クラガリシダ2

葉表

胞子嚢群