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- 科名・属名 :
ウラボシ科 イワヒトデ属
- 特徴 :
草丈10〜25cmの常緑性のシダ。
根茎は横に走り、やや込み合って葉をつける。
葉は単葉〜3出葉で、単葉および3出葉の中央裂片は、長さ10〜20cm、幅2〜3cm、下から1/3のあたりの幅が最も広い。葉柄は2〜10cmあり、葉身の基部は狭い翼になる。葉は草質で、表面は暗緑色、葉脈がはっきり見える。
胞子嚢は裏面に散在し、円形〜やや長く伸びる。
- 分布・生育地 :
沖縄(八重山諸島) 林下の渓流沿いの岩上
- 撮影月日・場所 :
2007年4月29日 沖縄県西表島 中 2008年12月13日 同 上 下・胞子嚢 2007年4月29日 同 上
- 撮影記 :
南西諸島の沢は少しの雨でも一気に増水し、短時間のうちに元に戻る。
このシダは、増水すれば水中に没してしまう岩上というより岩の縁に生えている綺麗なシダである。
名前はミツデ(三つ手)であるが、上の写真のようにきれいに3出になっている株は少なく、中の写真のような2出や単葉の方が多い。
ありふれたシダのように思えるが、日本では沖縄八重山諸島だけに生育し、ジャングルに深く入った沢の源流部でしか見られない。
蒸し暑いジャングル、このシダの生える水の流れる沢沿いは、いくらか風もあって気持ちよく、涼を兼ね時間をかけて撮影した。
その他のシダ
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