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- 科名・属名 : ウラボシ科 エゾデンダ属
- 特徴 :
草丈20〜40cmの夏緑性シダ。
根茎は長く横走し、線状披針形で褐色〜黒色の鱗片を密につける。
葉身は狭卵形〜卵形で羽状深裂し、長さ10〜30cm、幅7〜12cm。側裂片は7〜15対で開出し、線状披針形で多少鎌状に曲がり、幅6〜15mm。先は鈍頭で基部は中軸に流れ、辺縁には不規則で深い鈍鋸歯がある。質は薄い草質で淡緑色、中肋の上面には短毛があり、裏面は無毛。葉柄は淡緑色〜わら色、下面は淡褐色を帯び、やや光沢があり、長さ約10cm。
胞子嚢群は中肋と辺縁の中間につき円形。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方西部〜静岡県) (国外:日本固有) 低山地の林下の岩上
- 撮影月日・場所 :
2008年11月2日 群馬県 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下・胞子嚢 同 上
- 撮影記 :
日本固有種で分布地域も本州(関東地方西部〜静岡県)と狭い上、やや稀な種のため見かけることは少ない。
四国に分布するアワミョウギシダと呼ばれるシダも本種と同じという考え方もあるが、ここでは品種(f. awaense)の考え方に拠った。
群馬県妙義山で見つけられたことで和名がつけられているが、この写真はその原記載地で岩の隙間に生えているのを撮影した。
ここで見つけられて和名がつけられたかと思うと感慨もひとしおだった。
その他のシダ
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