ヌカボシクリハラン(糠星栗葉蘭)

Neocheiropteris ningpoensis


ヌカボシクリハラン1

  • 科名・属名 : ウラボシ科 クリハラン属

  • 特徴 :
     草丈13〜40cmの常緑性シダ。
     根茎は長く伸び、疎らに葉をつけ、卵状披針形で赤褐色の鱗片を密につける。
     葉は単葉で披針形〜狭披針形、長さ10〜30cm、幅1.5〜2.5cm。先は尖り基部はやや急に狭くなってくさび形、縁は全縁かやや波状縁。質は紙質で両面とも無毛、中肋は下面にやや隆起する。乾いても黒変せず緑色。葉柄は短く長さ3〜8cm、狭い翼がある。
     胞子嚢群は円形で径2〜2.5mm、やや不規則に散在する。

  • 分布・生育地 :
     本州(千葉、伊豆、紀伊半島、山口)、四国(太平洋側)、九州、沖縄
     林内の地上、岩上、樹幹

  • 撮影月日・場所 :
     2008年12月15日  沖縄県石垣島
     中 2007年4月29日  沖縄県西表島
     下・胞子嚢群    同  上

  • 撮影記 :
     本州でも南部には分布しているようだが、残念ながらこれまで見かけたのは沖縄ばかりだ。
     八重山諸島などでは樹幹を這い登っているのを比較的よく見かけるが、図鑑には記されている地上や岩上という姿はあまり見かけない。
     シダは基本的には地上性と思うが、樹幹や岩上に着生したり這い登ったりしている種類もかなりあり、個人的にはその手のタイプが好みだ。

  • その他のシダ
ヌカボシクリハラン2

胞子嚢群