オシャグジデンダ(御社貢寺連朶)Polypodium fauriei |
|
草丈10〜30cmの冬緑性の着生シダ。 根茎は横走し、広卵形〜卵状披針形で淡褐色の鱗片をつける。 葉身は狭卵形〜広披針形、長さ5〜20cm、幅2.5〜8cm。羽状深裂し、側裂片は15〜25対、線状披針形で、幅3〜5mm、辺縁には浅い鋸歯がある。葉は乾くと表面に巻き上がる。質は草質〜薄い紙質、表面は無毛、裏面はまばらに灰色で長い軟毛がある。葉柄はわら色で、長さ3〜6cm。 胞子嚢群は裂片の辺縁の中間か、やや中肋寄りにつき、円形。 北海道〜九州(中央高地) 深山の樹幹や岩上 2008年4月29日 滋賀県米原市 中、下・胞子嚢群 同 上 伊吹山の奥にネコノメソウの仲間の撮影に出かけた。 まだ芽吹き始めたばかりの林下の沢沿いで目的の花を見つけ、バスの時間一杯まで撮影した。 さて帰ろうか戻りはじめた時、ふと見上げた太い木の樹幹に着生しているシダを見つけた。 どこかで出会わないかと探していたこのシダだった。 バスの時間を気にしながら急いで何カットか撮影し、走るように登山道を駆け下った。 夏には葉を落とし、冬に緑になる冬緑性のシダで、乾くと表側に巻き上がるという性質があるようだ。 和名のオシャグジは発見地の長野県の社貢寺にちなんでいるとのことである。 その他のシダ |
|