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- 科名・属名 : ウラボシ科 マメヅタ属
- 特徴 :
草丈6〜13cmの常緑性シダ。着生。
根茎は長く這い、疎らに分枝し、暗褐色〜褐色の鱗片をまばらにつける。
葉は2形、栄養葉の葉身は、倒卵形〜倒卵状長楕円形、長さは大きいもので5cm。先は円頭、基部は長いくさび形で、長さ2〜26mmの葉柄となる。
胞子葉の葉身は線形〜へら状披針形で、長さ5〜8cm、葉柄は1〜5cm。
胞子嚢群は胞子葉の中肋の両側に縦に伸び、線形で、若い時は楯状の鱗片に覆われる。
- 分布・生育地 :
九州(奄美大島以南)〜沖縄 (国外:台湾、中国(南部)) 岩上、樹幹に着生
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2007年4月29日 沖縄県西表島 中・全体2 2014年3月22日 沖縄県石垣島 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・胞子嚢群1 同 上 右下・胞子嚢群2 2007年4月29日 沖縄県西表島
- 撮影記 :
本州〜沖縄にかけて広く分布するマメヅタの変種で、葉が大きく長さで2〜3倍あるものをいうが、両者が分布する沖縄では、中間型も多く区別できない場合もある。
シダを撮り始めたばかりの頃、西表島のジャングル奥深く入り込み、沢を遡行しているとき、目の前の倒木に着生していた。
本州で見ていたマメヅタによく似ているものの、その大きさ(長さ)が違うということが感じられた。ただ、この程度は個体差の範囲として分けない考え方もあるようだ。
その他のシダ
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