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- 科名・属名 : ウラジロ科 ウラジロ属
- 特徴 :
草丈80〜200cm(時に数m)の常緑性シダ。
根茎は長く匍匐し、披針形で黒褐色〜茶褐色の鱗片をやや密につける。
葉は葉柄の上端で見かけは叉状分岐するつき、羽片(第一次中軸枝)は2回羽状深裂し、披針形〜長楕円状披針形、長さ50〜100cm、幅20〜30cm。小羽片はほぼ線形、開出してつき、長さ10〜20cm、幅8〜30mm。羽状に深裂した裂片は、幅約3mm、中肋と75〜85度の角度でつき、全縁で鈍頭〜円頭。質は紙質、裏面は白色で星状毛がある。葉柄は緑色、平滑で長さ50〜100cm、太さ4〜6mm。
胞子嚢群は中肋と辺縁の中間に1列に並び、胞子嚢は3〜4個、白っぽくて星状の側糸がある。
- 分布・生育地 :
本州(福島、新潟県以南)〜沖縄 (国外:アジアの熱帯域) 山地林下、林縁
- 撮影月日・場所 :
2007年12月2日 鹿児島県屋久島 (注.上は拡大写真あり、写真をクリック) 中 2007年3月4日 埼玉県入間郡 下・胞子嚢群 2007年6月9日 鹿児島県奄美大島
- 撮影記 :
自生している姿は見たことはなくても、正月飾りに使われているのでご存知の方は多いと思う。
理由はウラジロ(裏白)の名の通り葉裏が白いことで、そのことが「共に白髪生えるまで」という長寿や、心に裏や偽りがないということに繋がるとされている。
結構大きくなるシダで、大きいものでは2mくらいになるが、熱帯では数mになるものもあるという。
実際、南西諸島では2mを越えるものも珍しくなく、上の写真のように屋久島で林縁の崖に垂れ下がっていた株は、間違いなく3m近くあった。
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