|
- 科名・属名 : ゼンマイ科 ゼンマイ属
- 特徴 :
草丈60〜120cmの夏緑性シダ。
根茎は斜上し、葉を相接してつけるので叢生しているように見える。
葉は部分2形、2回羽状深裂で、葉身は狭楕円形〜狭長楕円形、長さ(35-)58〜78(-93)cm、幅(9-)16〜23(-25)cm。葉柄は緑色、長さ(26-)29〜39(-49)cm。毛は褐色で早落性。
先は鋭頭〜鋭尖頭、中央より下の2〜対の羽片が胞子嚢をつける。胞子嚢をつけない羽片は長楕円状披針形〜線状披針形、最下のもので長さ(2.2-)4.6〜7.4(-10.4)cm、幅(0.9-)1.6〜2.4(-3.1)cm。白緑色〜黄緑色で裂片は羽軸に向かって2/3以上切れ込み、円頭で全縁。
胞子嚢をつける羽片はつけないものより短く、最下の羽片で長さ(1.9-)2.5〜3.3(3.7)cm、幅1〜1.4(-1.6)cm。裂片は縮み、全面に胞子嚢をつけ、胞子が飛んでからは黒褐色となり、後に枯れる。
- 分布・生育地 :
本州(福島県、関東〜中部地方) (国外:朝鮮、中国、南アジア、ロシア(極東地域)、北米(東部)) 日当たりのいい湿地
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2012年6月3日 山梨県八ヶ岳山麓 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下・胞子葉(胞子嚢) 同 上
- 撮影記 :
八ヶ岳の山麓、標高が高いので平地ではほとんど終わったツツジの仲間の花がまだ盛りと咲いている。
花を捜しながら歩いていると、明るい林下で葉の途中に胞子嚢をつけたシダが生えているのに気がついた。
どこからか水が染み出しているらしく、近づくと湿った落ち葉に足が沈む。
関東〜中部地方にかけて分布しているゼンマイ科のシダで、ここでは独立して生えていたが、普通群生することが多いようだ。
その他のシダ
|