ヒメアリドオシ(姫蟻通し)

Damnacanthus indicus var. microphyllus


ヒメアリドオシ1

  • 科名・属名
  • : アカネ科 アリドオシ属

  • 特徴

  •  高さ20〜50cmの常緑低木。
     枝はよく分枝し、若枝には短い曲がった短毛が密生し、2〜3年枝まで残る。節には長さ7〜20mmの刺があり、葉と同長または長い。
     葉は対生し、卵形で大小が交互につき、長さ5〜10mm、幅4〜8mm。
     花は枝先や葉腋に2個ずつつき、花冠は白色、漏斗形で長さ約1cm、先は4裂する。
     果実(液果)は球形で径4〜5mm、赤熟する。
     アリドオシに比べ、枝がよく分枝し、葉が小さいのが特徴である。

  • 分布・生育地

  •  本州(紀伊半島)〜九州(徳之島まで)
     常緑樹林内

  • 花期
  • : 4〜5月

  • 撮影月日・場所

  •  2014年5月4日  長崎県平戸市
     中 1995年4月22日 鹿児島県奄美大島
     左下、花・果実 2014年5月4日  長崎県平戸市
     右下・葉    同  上

  • 撮影記

  •  「この時期あたりからハブの咬傷事故が多い。十分に気をつけて」と、鬱蒼と茂った林下に入る前に言われ一層腰が引けた。
     下ばかり見ているから、樹の花は咲いていても気づかない。後で写真を見ても樹の花はほとんど撮影していなかった。
     数少ない樹の花がこれ、目線の範囲内の高さで咲いていて、赤熟した果実もついていた。
     アリドオシに似ているが、葉が小さいのですぐにわかった。
     GWに訪れた長崎県の島では、林縁や登山道際に花を一杯につけた株が目立ち、果実も同時に見られた。

    葉

    同じ科の仲間の花
ヒメアリドオシ2

花

花と実