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- 科名・属名 : アカネ科 フタバムグラ属
注.APGV、W分類では、フタバムグラ属の学名は(Oldenlandia)、種小名変わらず
- 特徴 :
長さ15〜50cmの多年草。
茎は匍匐し、まばらに分枝して散開する。全体に粗毛を密生する。
葉は対生、葉身は線状披針形〜楕円状披針形で、長さ2.5〜5cm、幅4〜8mm。先は鋭形〜鋭尖形、縁は内側に巻く。托葉は合生し、三角形で鱗片状の短毛が散生し、長さ2〜4mm、中部以上が2〜5個に裂ける。
花は葉腋に2〜6個束生する。花冠は鐘形、白色で長さ2〜3mm、先は5深裂して開出し、半楕円形で鋭頭、長さ1〜1.3mm。萼筒は球形〜倒卵形、長さ1〜1.5mm、径1〜1.3mm。萼裂片は4個、披針形〜三角形で鋭頭、辺に毛が生え、長さ2〜3mm。
果実(刮ハ)は壷形、径2〜3mm、まばらに毛がある。
ケニオイグサに似るが、葉の幅が広く、果実(刮ハ)に毛がある。
- 分布・生育地 :
沖縄(久米島、慶良間島、西表島) (国外:中国(南部)、台湾、東南アジア〜インド) 乾いた荒地
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2009年9月27日 沖縄県西表島 中上・全体2 2008年12月13日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1 2009年9月27日 同 上 左下・花2 2014年9月5日 同 上 右下・葉 2009年9月27日 同 上
- 撮影記 :
ケニオイグサは、屋久島や南西諸島で何度か見かけた。その時、葉の広いこの花があることを知った。
ある時、西表島の沢沿いの道を歩いていたところ、花の終わりかけた葉の広いケニオイグサを見つけた。
ちょっと変わっているとは思ったものの、わずかのカットを撮影しただけ済ませ、帰ってから大いに悔やむこととなった。
どんな花でも初めてという時は見逃しは少ないが、中途半端に知識がつき目的を絞って出かけると、捜索モードも目の焦点も目的の花に絞られてしまい、それ目的外の花はつい見逃したりいいかげんになってしまうことが多い。反省はするのだが。
2009年、反省を元に再度現地を訪れた。ところが、道路工事のためブルトーザーが入りすっかり埋められていた。何とか端の方で残っていた花を撮影した。
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