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- 科名・属名 : アカネ科 ルリミノキ属
- 特徴 :
高さ1〜1.5mの常緑低木。
茎には開出する黄褐色〜淡褐色の毛が密生する。
葉は対生し、葉身は長楕円形〜狭長楕円形、長さ3〜10cm、幅1〜3cm。先は尾状に尖り、基部はくさび形、全縁。表面は無毛、裏面は黄褐色〜淡褐色の毛をやや密生する。葉柄は長さ4〜8mm、開出する毛が密生する。
花は葉腋に3〜5個密集してつき、花冠は高杯形、白色で筒部の長さ7〜8mm、裂片は三角状卵形で先が尖り、長さ約3mm、上部に毛がある。萼筒は倒円錐形、長さ約2mm、5つの裂片となり、毛が密生する。
果実(核果)は球形、径約7mm、先に毛のある萼片が残り、るり色に熟す。
- 分布・生育地 :
九州(屋久島以南)〜沖縄 (国外:台湾、中国(南部)、東南アジア
- 花期 : 10〜12月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2017年11月6日 沖縄県国頭郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花(蕾)、以下全て 同 上
- 撮影記 :
沖縄島の北部、季節は秋のうえ緩やかな登山道なのにもかかわらず汗が吹き出る。
そんな道端にあったルリミノキ、沖縄には10種近い仲間があるが、本種だと地元の花仲間が教えてくれた。
初めて見るルリミノキだが、蕾や果実はあるものの咲いている花はない。何本かチェックしたが全て同様だった。
それでも、萼裂片が細長い、若枝や葉裏に開出毛が多いという本種の特徴がはっきり分かるため、アップすることにした。
ケ(毛)は分かると思うが、シンテン(新店)は台湾の地名からとられているとのことだ。
図鑑によってはケハダルリミノキは本種の別名で同一種とされているが、ここでは「改訂新版 日本の野生植物W」(平凡社刊)に従い、別種の扱いとした。
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