キヌタソウ(砧草)

Galium kinuta


キヌタソウ1


  • 科名・属名 : アカネ科 ヤエムグラ属

  • 特徴 :
     草丈30〜60cmの多年草。
     茎は直立し、4稜があり無毛。
     葉は4個が輪生、葉身は卵状披針形〜披針形で、長さ2〜8cm、幅0.8〜2.5cm。先は鋭先頭か尾状に尖り、3本の脈が目立ち、縁と脈上に短毛が生える。質はやや硬い。葉柄はない。
     花は茎の上部に円錐状の集散花序となり、まばらに多数の花をつける。花冠杯形、白色で直径約2.5mm、先は4〜時に5裂する。萼は鐘形で4〜5裂するが、裂片はほとんどない。雄しべは4個、花冠の基部に着く。
     果実は2個の分果からなり、球形で無毛。

  • 分布・生育地 :
     本州〜九州 (国外:中国)
     山地の林縁

  • 花期 :  7〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1994年7月24日  群馬県妙義山
     中・全体2 2011年7月15日  高知県高岡郡
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 2007年8月4日  群馬県妙義山
     右下・葉 2011年7月24日  山梨県北岳

  • 撮影記 :
     柄のついた果実の形が、布を叩いてやわらかくする道具(砧)に似ていることから和名が付けられている。
     オオキヌタソウによく似ているが、この花は葉柄がなく、葉の先が尾状に尖るので見分けられる。
     最初に見かけたのは群馬県の妙義山の登山道際で咲いていた。登山道沿いの林縁で見かけることが多い。

  • 葉

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キヌタソウ2

花