オオアリドオシ(大蟻通し)

Damnacanthus indicus subsp. major


オオアリドオシ

  • 科名・属名
  • : アカネ科 オオアリドオシ属

  • 特徴

  •  高さ50〜100cmの常緑低木。
     根は数珠状に肥厚保せず、若枝には曲がった短毛が密生し、2〜3年枝にも残る。節の刺は長さ2〜6mmと短く、葉の長さの半分以下。
     葉は対生し、大小が交互につき、卵形で長さ1〜5cm、幅0.6〜2cm。
     花は枝先や葉腋に2個ずつつき、花冠は白色で漏斗形、筒は長さ約1cm、先は4裂する。
     果実(液果)は球形で径4〜5mm、赤熟する。
     別名 ニセジュズネノキ

  • 分布・生育地

  •  本州(関東地方以西)〜沖縄
     常緑樹林内

  • 花期
  • : 4〜5月

  • 撮影月日・場所

  •  2006年4月16日 沖縄県国頭郡
     中・花、下・果実   同 上

  • 撮影記

  •  本州の4月中旬はまだ春半ばで、日陰ではひんやりするが、沖縄の4月はもう初夏の陽気だ。
     そうなると冬の間は活動が鈍っていたハブも出歩こうというもの。足元に留意しながら木漏れ日の林下で花を探した。
     斜面に咲くあるランを見つけ撮影していると、すぐ近くにこの花が咲き、果実もつけていた。
     アリドオシの変種で、どちらもよく似ているが、この花の方が全体に大きく、葉も大きいものは倍以上あり、枝の刺の長さが葉の長さの半分以下と短いのが特徴である。
     沖縄には本種しか分布していないようなので、迷わず本種と判断した。

    同じ科の仲間の花
花

果実