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- 科名・属名 : アカネ科 フタバムグラ属
注.APG分類では、ハシカグサ属で学名(Neanotis hirsuta var. glabra)
- 特徴 :
草丈30〜60cmの1年草。
茎は柔らかく、枝分かれして地を這い斜上する。
葉は対生し、長卵形で長さ約4cm。ほとんど無毛で光沢がある。
花は茎頂や葉腋に数個束生し、花冠は白色で径約2mm、先は4裂し、裂片は卵形で先が尖る。萼筒は鐘形で無毛。
果実(刮ハ)は球形で直径3〜4mm。
ハシカグサの変種で、全体に大型、葉は長卵形で長さ約4cm、ほとんど毛がなくて光沢がある、萼の筒部が無毛という違いがある。
- 分布・生育地 :
本州(中部地方の日本海側〜東北地方?) (国外:日本固有) 山野のやや日陰の道端
- 花期 : 8〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2018年8月25日 広島県山県郡 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
この花は分布の欄にもあるように、本州中部地方以北の日本海側と知っていただけに、広島県でこの花があると言われたときにはびっくりした。
広島県北部のある湿地、小さな堀沿いの林縁にその花は咲いていた。近くにはハシカグサも咲いていて、萼に毛がないなど確かに違いがあるのが分かった。
権威ある図鑑の記述を否定はできないが、区別点とされる特徴は間違いなく有しているので、ここでは分布区域外ではあるが本種としておく。
事実、この花以外にも中部地方以北に分布するとされる植物が、中国地方の山間部に分布している事例は少なからずある。
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