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- 科名・属名 : アカネ科 ヤエムグラ属
- 特徴 :
草丈60〜100cmの2年草。帰化。
茎はよく枝分かれし、4稜があり、稜上に下向きの短い刺状毛が生え、他の物に引っかかって斜上する。
葉は6〜8個が輪生、葉身は広線形〜狭倒披針形、長さ2〜5cm、幅2〜5mm。先は刺状に尖り、縁と裏面中脈上に下向きの刺状毛がある。節間は約5cmで、葉の基部の茎には長毛がある。
花は枝先や葉腋から花序をだし、1〜2回分枝して小さな花を疎らにつける。花冠は白色、径約3mm、4裂する。
果実は2個の分果からなり、径約5mm、表面に鉤状の刺を密生する。
2004年に発表された新しい帰化種で、ヤエムグラに非常によく似ている。違いは花が白色(ヤエムグラは黄緑色)、葉の基部の茎に長毛が密生する他、ヤエムグラよりも全体に大きい。
- 分布・生育地 :
帰化(ヨーロッパ原産)(北海道〜九州に点々と帰化) (国外:原産地以外不明) 道端、荒地
- 花期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2025年5月13日 東京都八王子市 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
道路際の植え込みに絡みついてこの花が枝を伸ばし花をつけていた。
思っていたより全体に大きく、花も白色、葉の基部の茎に長毛が密生することで本種と確認した。
近年発表された種のため多くの図鑑に記載がなく、「日本帰化植物写真図鑑第2巻」(全農教刊)にこの花が掲載されていて参考にした。
発表は2004年であるが、ヤエムグラに非常によく似ているため混同されていたと考えられ、もっと以前に帰化していた思われる。
事実、発表時には関東や近畿の数県の記録とされていたが、ネットで検索する最近は北海道〜九州の各地で見つけられているようだ。



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