|
- 科名・属名 : アカネ科 コンロンカ属
- 特徴 :
高さ1〜5mのややつる性の常緑低木。
葉は対生し、葉身は楕円形〜長楕円形、長さ6〜12cm、幅2〜4cm。先は鋭く尖り、基部はくさび形、縁は全縁。表面はやや光沢があり、両面に短い毛が散生し、裏面脈上に開出する長毛がある。葉柄は1〜2cm。
花は枝先に集散花序を作り、疎らに多数の花をつける。花冠は黄色で漏斗形、長さ11〜15mm、先は5裂し、裂片は卵形で長さ2〜3mm。萼片は5個、裂片は線形で長さ3〜5mm、萼片のうちの一つが大きく広卵形になり、白色で長さ1〜6cm、幅0.5〜3cm。
果実(液果)は楕円形で長さ8〜10mm、緑〜黒紫色に熟す。
- 分布・生育地 :
沖縄(八重山列島) (国外:台湾、中国(南部)) 林縁
- 花期 : 3〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2004年3月27日 沖縄県西表島 中・全体2 2004年4月11日 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2004年3月25日 同 上 左下・果実 2017年9月3日 同 上
- 撮影記 :
暗い常緑樹林下の林縁、小さな黄色の花よりも、白くて大きい萼の方が目立つ花である。
西表島などを春訪れると、周回道路沿いでも白色の萼は目立ち、車を運転していても気がつく。
基本種のコンロンカは屋久島以南に分布しているが、八重山列島に生育するものは、葉が大きくて楕円形で葉の裏面脈上に開出する長毛があることが特徴とされ、変種とする考え方がある。
ここではそれに従ったが、変化は連続的で同一種とする考え方もある。
(APG分類V、Wの考え方に基づく平凡社の「改訂新版 日本の野生植物4」では同一種としている)
同じ科の仲間の花
|