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- 科名・属名 : アカネ科 ヤエムグラ属
注.APG分類では、学名(G. pogonanthum var. pogonanthum)
- 特徴 :
草丈10〜40cmの多年草。
茎は細く下部で分枝して直立し、毛はない。
葉は4個輪生し、葉身は広線形〜狭倒披針形で、長さ1〜2cm、幅2〜4mm。先は尖り、基部は次第に細まる。表面は無毛、縁と裏面脈上に上向きの短毛がある。輪生する葉は2枚ずつ大きさが違う。
花は枝先に細い花序を伸ばし、小花柄の先に数個つける。花柄は細く、長さ3〜10mm。花冠は淡緑色で直径約1.5mm、先は4裂し、裂片は卵形、背面には剛毛がある。萼筒は釣鐘形、径約5mm、裂片はほとんどない。
果実は2個の分果からなり、やや楕円形で、上向きの曲がった短毛がやや密に生える。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:朝鮮) 山地のやや乾いた林下
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 203年8月10日 埼玉県入間郡 中上・全体2 2006年6月3日 和歌山県高野山 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 2015年5月22日 東京都高尾山 左下・花、右上・葉 同 上 右下・茎 2022年4月25日 大分県佐伯市
- 撮影記 :
オオヒキヨモギを探しに出かけた埼玉県のある崖地。
崖の途中にやっと見つけたオオヒキヨモギは貧弱な株に花が1〜2個、かわいそうなほどだった。
ふと下を見ると時期はずれのこの花が咲いていた。
普通は5〜6月ごろ、林下で見ることができるが、写真でもわかるように花は小さく、それなりに気配りしていないと見逃してしまう。
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