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- 科名・属名 : エゴノキ科 エゴノキ属
- 特徴 :
高さ6〜15mの落葉小高木。
樹皮は灰黒色、若枝は緑色で星状毛があるが、2年枝は皮が縦に短冊状に割れて剥げ落ち、暗紫褐色となる。
葉は互生、葉身は倒卵形〜広倒卵形、長さ10〜20cm、幅6〜20cm。先は短く尾状に尖り、基部は広いくさび形〜円形、縁には不規則な微凸歯牙がある。裏面は星状毛が密生し灰白色。葉柄は長さ1〜2cm。
花は枝先から垂れ下がった長さ8〜17cmの総状花序となり、20個程度の花が下向きに咲く。花冠は5深裂し、白色で長さ17〜19mm。雄しべは花冠筒部に着生し、10個、花糸は無毛。萼はコップ状で5歯があり、星状毛を密生する。小花柄は長さ7〜10mm。
果実(刮ハ)は卵円形で先がやや尖り、星状毛を密生し、径約1.5cm。9月頃に熟し、熟すと果皮が縦に裂け、褐色の種子を1個出す。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外;朝鮮、中国) 山地の落葉樹林
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2016年6月11日 山梨県南都留郡 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
バスを降り、今日出会えそうな花に思いをめぐらしながら、山頂に向かって歩き始めた。
以前なら道端の花やシダをチェックしながら進むのだが、樹の花にも目を向け始めたので、下だけでなく上も見回しながら進む。
早速目に入ったのはサンショウバラのピンクの花だ。別名フジイバラというように富士山周辺の地域だけに生育する美しい花だ。
その先に、この白い花が咲いていた。樹の花は詳しくはないが、数日前この仲間の花を撮影し、勉強したばかりだったのですぐに本種とわかった。
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