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 科名・属名 : エゴノキ科 エゴノキ属
 特徴 :高さ3〜10mの落葉小高木。
 樹皮は灰褐色〜紫褐色、若枝は星状毛が密生するが、老木となると樹皮が縦に裂けて剥げ落ち平滑になる。
 葉は互生、葉身は倒卵形〜菱状広倒卵形、長さ5〜8cm、幅4〜7cm。上半部に不規則な大型の歯牙があり、基部は広いくさび形。質は薄くて硬く、5〜7対の側脈があり、表面の脈上は星状毛が散生し、裏面は淡緑白色で星状毛が疎らにある。葉柄は長さ7〜15mm。
 花は枝先に長さ3〜6cmの短い総状花序となり、数個の花を下向きに咲かせる。花冠は漏斗状鐘形、白色で長さ15〜18mm、中ほどまで5裂する。雄しべは10個、花筒の中部につき、花柱とともに花弁より短い。萼は広筒状で上部は5浅裂し、裂片は3角形で黄褐色を帯びた星状毛を密生する。
 果実(刮ハ)は卵円形、長さ10〜12mm、表面には星状毛が密生して灰白色。9〜10月頃熟し、不規則に裂けて褐色の種子を1個出す。
 分布・生育地 :本州(関東地方以西)、四国、九州 (国外:朝鮮(南部)
 山地
 花期 :   6月
 撮影月日・場所 :上・全体1 2016年6月8日  徳島県那賀郡
 中上・全体2、以下全て    同  上
 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
 撮影記 :徳島県中部の四国山地を走るスーパー林道、道端に咲くカヤツリグサを見つけ撮影していると、近くにこの花が咲いていた。
 地元の花仲間が1週間前に見た時はまだ蕾の多い状態だったが、この日はちょうど良い咲き具合だった。
 ハクウンボクに似ていて全体が小さいことからこの和名がつけられているが、分布も関東地方以西とやや西に片寄っているようだ。
 この花を見た数日後、山梨県でハクウンボクに出会ったが、やはり大きさと思うと同時に花数も本種より多数つくことがよく分かった。
  
 
  
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