コウトウエゴノキ(紅頭野茉莉)

Styrax japonica var. kotoensis


コウトウエゴノキ

  • 科名・属名 : エゴノキ科 エゴノキ属
     注.APG分類V、Wでは、エゴノキと同一種としている

  • 特徴 :
     高さ7〜8mの落葉小高木。
     エゴノキの変種で、葉や花、果実がやや大きく、葉の鋸歯が目立たないこと、花期も秋〜春とエゴノキに比べ非常に早いことが違いとされている。
     APG分類に基づく「日本維管束植物目録」(米倉浩司著,北隆館刊)ではエゴノキの変種として扱っているが、改訂新版「日本の野生植物4」では、エゴノキと区別ができないとし、同一種として扱っている。

  • 分布・生育地 :
     九州(トカラ列島以南)〜沖縄 (国外:台湾(蘭嶼=紅頭嶼)、フィリピン(バタン島、バブヤン諸島)
     山地

  • 花期 :  11〜2月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2015年1月15日  沖縄県国頭郡
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花 2018年1月22日    同  上
     下・果実 2008年3月4日  沖縄県西表島

  • 撮影記 :
     沖縄の植物撮影に初めて訪れた12月、エゴノキらしき花が咲いているのを見て、こんな時期にエゴノキの花がとびっくりした。
     同行の花の大先輩に聞くと、「エゴノキともコウトウエゴノキとも言われているが、はっきりとは分からない」と教えられた。
     その後、色々調べてみると、特徴欄に記したように花や葉がやや大きく、花期が違うなどから変種としている図鑑と、同一種として扱っている図鑑の両方あった。
     ここでは冬に花が咲いていたという驚きを基準に変種という考え方に組したが、よくわからないというのが正直な所だ。

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花

果実