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- 科名・属名 : ガガイモ科 カモメヅル属
注.APG分類ではキョウチクトウ科(APOCYNACEAE)、イケマ属(Cynanchum)、学名(C. boudieri)
- 特徴 :
草丈数mになる多年生のつる草。
地下の根茎は太い。
茎は細く円形で中空、若い時は縮れた毛があるが、後片側だけに毛が残ろ、切ると白い乳液が出る。
葉は対生してまばらにつき、葉身は卵形〜三角状卵形、長さ4〜13cm、幅2.5〜13cm。先は鋭形〜鋭尖形、基部は深い〜浅い心形。質は洋紙質、両面とも有毛。葉柄は長さ1.4〜5cm、有毛。
花は葉腋から長さ2〜5cmの花序軸を伸ばし、先に集散花序となり多数つく。花柄は長さ1〜1.7cm。花冠は車状で5深裂し、淡黄緑色、裂片は斜上し、長さ5〜7mm、内面に毛がある。副花冠は淡黄白色。萼は5裂し、披針形。
果実(袋果)は普通単生し、長さ7〜9cm、幅約1cm、片側で裂開する。種子は扁平で翼があり、長さ6〜8mm。
- 分布・生育地 :
九州(奄美大島・徳之島、沖永良部島) (国外:中国(南部)、台湾 山地の林縁、海岸の岩場
- 花期 : 6〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1994年9月24日 鹿児島県奄美大島 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
奄美大島に撮影に出かけた際、飛行機の出発時間まであと1箇所回ることができると知らされ、選択肢のうちアマミの名のついたこの花を選んだ。
といってもこんな花があることをその時初めて知ったわけで、林縁から垂れ下がった花はコイケマによく似て少し大きめのパッとしない花だなと思って撮影した。
帰って調べると日本では奄美群島だけに分布しているだけで、もっとしっかり撮影すればよかったと後悔した。
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