マルバカモメヅル(丸葉鴎蔓)

Cynanchum nipponicum var. glabrum


マルバカモメヅル1


  • 科名・属名 : ガガイモ科 カモメヅル属
     注.APG分類では、キョウチクトウ科(APOCYNACEAE)、カモメヅル属(Vincetoxicum)、学名(V. glabrum f. rotundifolium)

  • 特徴 :
     長さ30〜60cmのつる性の多年草。
     茎は基部からつる状になって伸びる。
     葉は対生、葉身は卵状長楕円形で長さ3〜8cm、幅1〜5cm、先はやや尖る〜円頭。
     花は上部の葉腋に群がってつき、径9mm程度、花冠は暗紫色で5裂する。
     果実(袋果)は広披針形で、長さ4〜5cm。
     タチカモメヅルの変種で、茎が基部からつる状になって長く伸び、葉は卵状長楕円形でやや小さい。

  • 分布・生育地 :
     本州(広島県)、九州 (国外:日本固有?)
     丘陵地の湿地

  • 花期 :  8〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2015年8月29日  広島県東広島市
     中・全体2 2013年9月15日  広島県庄原市
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 2015年8月29日  広島県東広島市
     右下・葉 2013年9月15日  広島県庄原市

  • 撮影記 :
     前年、大雨のため増水した池で水没した花を撮影したが、花期も遅く満足できるものではなかった。
     翌年、出会ったのは県道際の小さな沢の側、この花の本来の色は暗紫色と思っていたが、前年同様ここでも淡黄緑色のアオマルバカモメヅルと呼ぶべき花だった。
     図鑑によると、本州(広島県)と九州に稀に分布する花で、茎の下部が直立せず基部から蔓状になることや、葉が卵状長楕円形になることが母種のタチカモメヅルの違いとされている。

  • 葉

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花