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- 科名・属名 : ガガイモ科 シタキソウ属
注.APG分類では、キョウチクトウ科(APOCYNACEAE)、シタキソウ属(Jasminanthes)で、シタキソウ(J. mucronata)と同一種としている。
- 特徴 :
草丈十数mになる常緑のつる性植物。
若枝は先端部分を除き無毛。
葉は対生し、卵状楕円形で長さ約10cm前後。先は鋭尖頭で基部は浅心形、全縁で表面は無毛か脈上にまばらに毛がある。葉柄は長さ1〜2cm、無毛。
花は葉腋からでた柄の先に集散花序に2〜3個つき、花冠は白色で芳香があり、5裂して裂片は長さ13〜16mm、筒部は7〜8mm。萼片は5全裂して長さ3〜10mm。
果実(袋果)は水平に開出し、披針状長楕円形で先は細長く尖り、長さ約14cm、径約1.5cm。
- 分布・生育地 :
九州(南部)〜沖縄 (国外:日本固有?) 山地の林縁
- 花期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2016年5月13日 沖縄県国頭郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花、以下果実を除き全て 同 上 左下・果実 2017年11月7日 同 上
- 撮影記 :
沖縄北部、やんばるの林中に伸びる林道際、高く伸びた蔓から白い花がいくつかぶら下がっていた。1週間前は白く見えるほど花が多かったようだが。
パッと見た目、本土のシタキソウより花が小さい。蔓も毛はあるものの、密に生えるという感じではなかった。
九州南部から沖縄にかけて知られ、本土に分布するシタキソウに比べ、全体に毛が少なく、花の筒部が短いのが違いとされている。
ただ、最近のAPG分類によると、両者は同一種とされている。ここではシタキソウの変種という従来の位置づけのままとしている。
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