シタキソウ(したきそう)

Stephanotis lutchuensis var. japonica


シタキソウ1


  • 科名・属名 : ガガイモ科 シタキソウ属
     注.APG分類では、キョウチクトウ科(APOCYNACEAE)、シタキソウ属(Jasminanthes)、学名(J. mucronata)

  • 特徴 :
     つる性の常緑多年草。
     茎の下部は木質化し、若い茎には淡褐色の毛があり、切ると白い乳液が出る。
     葉は対生、葉身は卵形〜円状楕円形で、長さ6〜17cm、幅3〜12cm。先はとがり、基部は浅い心形。質はやや厚いが柔らかく、疎らに細かい毛がある。
     花は葉腋から集散花序を出し、2〜3個芳香のある花をつける。花冠は高杯状で、筒部は1.2〜1.4cm、先は5裂して裂片は開出し、長さ2〜2.3cmで筒部より長い。萼片は5深裂し、長さ1〜1.2cm。
     果実(袋果)は水平に開出し、長さ10〜12cm、幅約2cm。種子は卵形、扁平で先に長く白い毛があり、長さ約12mm。

  • 分布・生育地 :
     本州(千葉県以西)〜九州 (国外:日本固有)
     海岸近くの林内

  • 花期 :  6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1993年6月19日  千葉県清澄山
     中上・全体2 1996年6月16日    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花1 1994年6月18日    同  上
     左下・花2 2012年6月26日  高知県高岡郡
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     海岸に近い林縁にからみつく白い大きな花は印象的で、芳香もあって素晴らしい花である。
     千葉県のこの山では梅雨の最中に咲くため、雨の日はいつも足元にしのびよるヤマビルを気に掛けながら撮影した。
     2012年、高知県の海岸近くの林縁で久し振りにこの花に出会った。
     時折小雨がパラつき、風も強いあまり良くない撮影条件ではあったが、花のアップや葉の様子をしっかり撮影した。
     近くに林縁には同じガガイモ科のトキワカモメヅルの花も見られた。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
シタキソウ2

花1

花2