オオカモメヅル(大鴎蔓)

Tylophora aristolochioides


オオカモメヅル1


  • 科名・属名 : ガガイモ科 オオカモメヅル属
     注.APGV・W分類では、キョウチクトウ科(APOCYNACEAE)、カモメヅル属(Vincetoxicum)、学名(V. aristolochioides)

  • 特徴 :
     つる性の多年草。
     茎は細くて長く伸び、わずかに毛がある。
     葉は対生、葉身は三角状卵形〜広披針形、長さ7〜12cm、幅2〜6cm。先は長く尖り、基部はやや張り出して心形。質は膜質、ほとんど無毛。葉柄は長さ1〜3cm。
     花は葉腋から出た短い花序軸の先に疎らにつく。花柄は3〜10mmで細い。花冠は車状で5深裂、暗紫色で径4〜6mm。裂片に少し白い綿毛がある。副花冠は星状に開出し、雄しべより短い。萼は5深裂し、裂片は小さくやや鋭頭で無毛。
     果実(袋果)は線状披針形、柄の先に2個が水平に開出し、長さ5〜7cm、幅約4mm。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:日本固有)
     丘陵や山地の林内

  • 花期 :  7〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  上・全体1 1996年7月20日  千葉県山武郡
     中上・全体2 2015年9月5日  静岡県熱海市
     中中・全体3 2019年7月11日  宮崎県南那珂郡
     (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2015年9月5日  静岡県熱海市
     左下・花2 2014年6月23日  東京都高尾山
     右下・葉 2013年6月16日  鹿児島県甑島
  • 撮影記 :
     千葉県のある林下でコクランの群生を見つけ、撮影の邪魔になるつる草をどかそうとした時、葉腋に小さな花が咲いているのに気がついた。
     前週、愛鷹山でみていたのですぐに本種とわかった。
     林下で葉の割には小さな花をつけ、気をつけていないと見逃してしまいそうな花である。
     花は淡暗紫色と色が薄いタイプの2つがあるようだ。

  • 葉

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