エゾコゴメグサ(蝦夷小米草)

Euphrasia maximowiczii var. yezoensis


エゾコゴメグサ1


  • 科名・属名 : ゴマノハグサ科 コゴメグサ属
     注.APG分類では、ハマウツボ科(OROBANCHACEAE)、属名以下変わらず

  • 特徴 :
     草丈5〜25cmの半寄生の1年草。
     茎は真っ直ぐ伸び、中ほどから対生状に枝分れし、下向きに寝た白い毛が密生する。
     葉は対生、葉身は卵形で小さく、基部は狭まって鈍形となる傾向がある。上半部に鋸歯状の切れ込みが数対あるが、先端はあまり尖らない。
     花は上部の葉腋ごとに1花つけ、花冠は筒状で上下2唇に分かれ、上唇は2裂し、下唇は3裂い、それぞれ同長。花冠は白色、時に淡紫色、外側には白毛が密生し、内側にはで紫色の筋があり、下唇の中央に黄斑がある。萼は筒形、先は4裂し、裂片の先は鋭く尖る。
     果実(刮ハ)は長楕円形・

  • 分布・生育地 :
     北海道〜本州(北部) (国外:日本固有)
     海岸〜亜高山の草地

  • 花期 :  8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
    上・全体1 1991年8月18日  北海道根室市
    中・全体2、下・花    同  上
    (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     8月も旧盆を過ぎると、道東地方はもう秋の装いだ。
     海を見下ろす台地の上の草原もやや黄ばみ初めていて、キク科の植物が目だった。その草陰にこの花が盛りを迎えていた。
     タチコゴメグサに似るが、草丈が低く、葉が小さくて卵形で基部は細まって鈍形になる傾向があり、鋸歯の先はあまり尖らないという違いがある。
     北海道だけでなく、本州北部にもこれに似たものが生育している。

  • 同じ科の仲間の花
エゾコゴメグサ2

花