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- 科名・属名 : ゴマノハグサ科 クワガタソウ属
注.APG分類では、オオバコ科(PLANTAGINACEAE)、属名以下学名変わらず
- 特徴 :
草丈5〜20cmの多年草。
短い地下茎から分枝して株を作り、群生することが多い。
茎は直立して株立ちになり、やや密に白毛が生える。
葉は対生、葉身は卵形、長さ1.5〜3cm、幅1〜2cm。先は鈍く、縁には数対のやや尖った鋸歯があり、無柄。両面とも毛が多い。
花は茎の先に短い花序を作りまとまってつき、数個の花をつける。花冠は花弁状に4深裂し、淡青紫色(〜白色〜淡紅色)、径1〜1.2cm。花柱は長さ5〜6mmと長く、花冠から飛び出る。萼は深く4裂し、裂片は狭長楕円形で先は鈍い。
果実(刮ハ)は楕円形で先がへこみ、長さ約6mm、幅約4.5mm。
- 分布・生育地 :
北海道 (国外:朝鮮(北部)、サハリン) 高山の砂礫地や草地
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1980年7月29日 北海道大雪山 中・全体2 1982年8月8日 北海道夕張岳 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 1980年7月27日 北海道大雪山上 右下・葉 1982年8月8日 北海道夕張岳
- 撮影記 :
北海道の高地の草原や砂礫地に生え、花冠から花柱が飛び出るのが特徴で、花の写真でそのことがよくわかる。
大雪山では写真のような見事な株が見られる。本州にもヒメクワガタと名のつく花があるが、ここまで立派な株は見たことがない。
本州の高山のお花畑が狭い範囲に多くの種類が咲く箱庭的であるのに対し、北海道の高山のお花畑は1種類の花で埋め尽くされたり、株も大きくスケールが違う。

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