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- 科名・属名 : ゴマノハグサ科 クワガタソウ属
注.APG分類ではオオバコ科、学名(PLANTAGINACEAE)、属名以下変わらず。
- 特徴 :
草丈(花序)6〜13cmの多年草。
茎は長く地上を這い、根を下ろして広がる。
葉は対生、葉身は円形〜卵円形、長さ1.3〜2.5cm、幅0.8〜2.5cm。先は丸く、基部は円形、小さな先の円い鋸歯がある。葉柄は極短い。
花は葉腋から花序を出し、茎の先に青紫色の花をやや密につける。花冠は漏斗状鐘形、径約8mm。萼は4裂し、裂片は狭卵形でやや尖り、腺毛が生える。花柄は長さ1〜1.5mm、腺毛が生える。
果実(刮ハ)は平たい倒卵状楕円形で先が凹み、縁に腺毛が生え、長さ4〜6mm、幅3〜4mm、
- 分布・生育地 :
本州(群馬、長野県北部) (国外:日本固有) 山地の日当たりのよい礫地
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1994年7月2日 長野県菅平 中上・全体2 2008年7月20日 長野県志賀高原 中中・全体3 2018年7月20日 長野県美ヶ原 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花、左下・果実、右上・葉 同 上 右下・茎 2008年7月20日 長野県志賀高原
- 撮影記 :
山に行けばどこにでもありそうな花に見えるが、意外に分布は限られていて、本州中部(長野、群馬)の高原や山地に生える。
上の全体写真は、菅平にツキヌキソウを撮影に行った際、近くの道路脇の林下で撮影した。
和名の由来は、実の形が軍配に似ていて、茎が地上を這って増えていくことから付けられている。
左中の全体写真や右下の茎の写真で、茎が地を這って伸びる様子や、その途中の葉腋から花茎を上げていることがわかる。
和名のグンバイヅル(軍配蔓)は、果実の形(左下の写真)が軍配に似ていること、茎が蔓のように地を這うことからつけられている。
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