ハナウリクサ(花瓜草)

Torenia fournieri


ハナウリクサ1


  • 科名・属名 : ゴマノハグサ科 ツルウリクサ属
     注.APG分類では、アゼナ科(LINDERNIACEAE)、属名以下変わらず

  • 特徴 :
     草丈20〜30cmの1年草。帰化(園芸逸出)
     茎はよく分枝して広がり、4稜があり、無毛。
     葉は対生、葉身は卵形〜卵円形、長さ3〜5cm、幅1,5〜2.5cm。先はやや尖り、基部はやや心形、縁には低い鋸歯がある。葉柄は長さ1〜2cm。
     花は枝先に総状花序になり、やや疎らにつく。花柄は1〜2cm。花冠は筒状で先が唇形、長さ2〜4cm。上唇は2裂して直立、下唇は3裂。花筒部分は淡紫色、花弁は普通紫色(青、白、ピンク等色)で中央裂片の中央に黄色の斑紋がある。萼は筒状で浅く5裂<、縦に5稜があり、稜に翼がある。
     果実(刮ハ)は狭長楕円形、長さ1〜1.2cm、発達した萼に包まれる。
     別名 トレニア、ナツスミレ

  • 分布・生育地 :
     園芸逸出(インドシナ半島原産)(各地で逸出) 
     道端、荒地

  • 花期 :  5〜11月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2022年10月11日  東京都八王子市
     中・全体2、以下全て    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     庭によく植えられいるので、そのうちどこかで逸出に出会えるだろうと思っていたが、よく見る割りには逸出を見かけることはなかった。
     やっと多摩丘陵の小道の脇に咲いている花を見つけ、植栽ではないことを確認して撮影した。
     写真はよく見る普通のタイプだが、園芸種であることから青や白、ピンクなど色々な花があるようだ。
     和名は果実の形を「ウリ」に例え、美しいことから「ハナ」とつけられたようだ。また、スミレのような色合いで夏に咲くことから「ナツスミレ」とも言われる。
     ツルウリクサ属は東南アジア原産のものが多く、国内での自生種は南西諸島で見られるツルウリクサだけだ。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ハナウリクサ2

花