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- 科名・属名 : ゴマノハグサ科 クワガタソウ属
注.APG分類では、オオバコ科(PLANTAGINACEAE)、属名、学名変わらず
- 特徴 :
草丈10〜20cmの越年草。帰化。
茎は下部でよく分枝し横に広がり、先端はやや立ち上がり、疎らに長毛が生える。
葉は下部のうち一部が対生、ほかは互生し、葉身は広円形、長さ0.7〜1cm、幅0.8〜1.2cm。先は円く、基部は切形、縁には1〜2対の大きな鋸歯がある。質はやや肉質で艶があり、立った長毛が疎らに生える。
花は葉腋ごとに1花つけ、花冠は淡青紫色、浅い皿形で径2〜2.5mm。萼裂片は卵状三角状で尖り、縁には長毛が生える。
果実(刮ハ)は球形で先は浅く凹み、長さ、幅とも2.5〜3mm。1〜3個の種子があり、種子は中空の半球形で表面にシワがある。
- 分布・生育地 :
帰化(ヨーロッパ原産) 北海道〜九州 (国外:世界各地に帰化) 畑、道端
- 花期 : 3〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2006年3月5日 東京都多摩市 中上・全体2 2018年3月18日 同 上 中中・全体3、以下果実を除き、全て 同 上 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・果実 2018年4月13日 同 上
- 撮影記 :
都区内でも割合に多い帰化植物とのことであるが、まだ自然の残る多摩地域では見かけたことはなかった。
ある情報を得て2月下旬、少し早いかなとは思ったもののある公園に探しに出かけた。
日陰には前日の雪が残り、やっと見つけた花はまだつぼみだった。ひょっとしてと日当たりのいい歩道の隙間を見ると、イヌノフグリによく似た小さな花が咲いていた。葉や萼の長い毛が特徴的だ。
十数年ぶりに同じ場所を訪れると、以前よりかなり増えていて、石垣の中にも広がっていた。
変わった和名は、この花を見つけた植物学者FranchetとSavatieを記念したものといわれてる。
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