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- 科名・属名 : ゴマノハグサ科 クワガタソウ属
注.APG分類では、オオバコ科(PLANTAGINACEAE)
- 特徴 :
草丈10〜100cmの2年草。
茎は直立または斜上し、無毛。
葉は対生、葉身は狭披針形〜長楕円状披針形、長さ2.5〜8cm、幅0.5〜2.5cm。先はやや尖り、基部は円形で柄がなくやや茎を抱き、縁にはやや尖る鋸歯がある。
花は葉腋から5〜15cm、幅1〜1.5cmの細い花序を出し、50〜120個の花をつける。花冠は白色〜白紫色で淡紫色の筋が入り、径4〜6mm、皿状に平開する。萼裂片は狭卵形で尖る。花柄は長さ3〜5mm、腺毛を散生する。
果実(刮ハ)は球形で先がわずかに凹み、長さ2.5〜3.2mm、先端に1〜1.5mmの花柱がある。果柄は直立する。
- 分布・生育地 :
本州〜沖縄 (国外:中国、東南アジア、インド) 川岸、溝の縁や田
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2018年6月26日 山梨県富士五湖 中・全体2 1994年5月21日 茨城県水海道市 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2018年6月26日 山梨県富士五湖 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
チシャはレタスの別名で、川に生えるレタスということになる。
このチシャは、八百屋の店頭にあるレタスではなく、カキチシャ(掻き萵苣)という葉を一枚づつ採って使う古くからある品種である。ちなみに、レタスはキク科である。
川岸や田などの湿った場所で見かけるものの、最近オオカワヂシャという帰化植物が入り込んでいて同定が難しい。
違いは、この花の方が、花が小さくて花色や筋の色が薄く、果柄が真っ直ぐ斜上する、果実(刮ハ)の先に残る花柱がやや短いということであるが、そう簡単ではない。
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