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- 科名・属名 : ゴマノハグサ科 クワガタソウ属
注.APG分類では、オオバコ科(PLANTAGINACEAE)
- 特徴 :
草丈0.3〜1mの2年草。帰化。
茎は直立〜斜上し、無毛。
葉は対生、葉身は長楕円形〜披針形、長さ3〜7cm、幅1〜2cm。さきは短く尖り、基部は円形で柄がなく茎を抱き、鋸歯は小さくて全縁に近い。両面とも無毛。
花は葉腋に幅1cm以下の細長い総状花序を出し、30〜70個つける。花冠は淡紫色で濃色の筋があり、径6.4蚊等mm、皿状で深く4裂して平開する。花柄は長さ4〜8mm、花時は横に張り出すが果時には斜上する。萼裂片は披針形で先が尖り、無毛。
果実(刮ハ)は球形、長さ幅とも3.2〜4.2mm、花柱は長さ1.5〜3mm。果柄は湾曲して斜上する。
- 分布・生育地 :
帰化(ヨーロッパ〜シベリア、サハリン原産) (国外:原産地以外に南アメリカ、オーストラリアに帰化) 川岸や田や溝
- 花期 : 4〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年5月5日 東京都日野市 中上・全体2 2015年4月30日 神奈川県川崎市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序 2005年5月5日 東京都日野市 中下・花 2018年4月8日 神奈川県川崎市 左下・果実(刮ハ) 2018年11月11日 神奈川県小田原市 右上・葉表、右下・葉裏 同 上
- 撮影記 :
最近、関東辺りでは、川岸や溝で見かけるのは帰化のこの花ばかりになり、元からあるカワヂシャはほとんど見かけなくなった。
この花はヨーロッパ〜アジアにかけて生育し、日本には1920年代頃に野生化したと言われているがはっきりしない。現在では本州(岩手県以南)に帰化しているようだ。
在来種のカワヂシャと非常によく似ているが、この花の方が花が大きく花弁の筋が濃色であること、果実も大きく、花時には横に張り出している花柄が果時(果柄)では湾曲し斜上することなどが異なっている。
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