コバノコゴメグサ(小葉の小米草)

Euphrasia matsumurae


コバノコゴメグサ1

  • 科名・属名
  • : ゴマノハグサ科 コゴメグサ属

  • 特徴

  •  草丈3〜15cmの半寄生の1年草。
     茎は軟弱で直立し、曲がった白毛と開出する腺毛がある。
     はは倒卵形か広いへら形で、長さは幅より少し長く、縁に2〜3対の先の鈍い鋸歯がある。
     花は白色で紫の筋があり、下唇の中央に黄斑がある。花柱は花の外へ突き出る。萼はやや黒味を帯び、萼裂片の先は鈍い。
     別名ヒメコゴメグサ。

  • 分布・生育地

  •  本州(中部地方南部〜関東地方)
     高山の乾いた草地

  • 花期
  • : 8〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  1979年8月15日 山梨県北岳
     下 2005年8月20日 山梨県北杜市

  • 撮影記

  •  この仲間は十数種知られており、高山帯でよく見かけるのは、北アルプスではミヤマコゴメグサ、中央・南アルプスでは本種と思ってまず間違いない。
     両種の違いは、本種のほうが萼はやや黒味を帯び、萼裂片の先は鈍いこととされている。
     ただ、その違いを比較して写真にするのは大変で、アマチュアは生育地で区別するくらいでいいのではないかと思う。

    同じ科の仲間の花
コバノコゴメグサ2