セイヨウヒキヨモギ(西洋引蓬)

Parentucellia viscosa


セイヨウヒキヨモギ1

  • 科名・属名 :
     ゴマノハグサ科 セイヨウヒキヨモギ属
     注.ヒサウチソウ属(Bellardia)の考え方あり。

  • 特徴 :
     草丈20〜70cmの半寄生の1年草。帰化。
     茎は直立してほとんど分岐せず、全体に白色の毛と開出した腺毛が生える。
     葉は下部で対生、上部で互生してやや密につき、広披針形〜狭卵形で、長さ1〜4.5cm、幅0.4〜1cm。先は尖り、基部は茎を抱き、縁には尖った鋸歯があり、無柄。
     花は上部の葉腋に1花つき、花冠は黄色で唇形、長さ1.5〜2cm。
     果実(刮ハ)は長楕円形で、長さ約8mm。

  • 分布・生育地 :
     帰化(地中海沿岸原産) (国外:世界各地に帰化)
     道端、荒地

  • 花期 :   5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2013年6月1日  熊本県山鹿市
     中上・全体2 2017年5月12日  千葉県香取郡
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・全体3 2013年6月1日  熊本県山鹿市
     中下・花序 2017年5月12日  千葉県香取郡
     左下・花、右上・葉、右下・茎    同  上

  • 撮影記 :
     熊本県のやや湿った草地、点々と黄色のこの花が咲いていた。
     1973年に千葉県で最初に見つかった比較的新しい帰化で、ヒキヨモギによく似ているが全体に毛深い。
     帰化ではあるが、綺麗な花なのでぜひ出会いたいと思っていた花だった。
     この日は朝から雨が降り続く悪天候、撮影に夢中になっていたらいつに間にか傘を手放し、すっかりびしょ濡れになってしまった。
     関東ではあまり見かけなかったが、千葉県のある河川敷で初めてお目にかかった。

  • 葉

    茎

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セイヨウヒキヨモギ2

セイヨウヒキヨモギ3

花序

花