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- 科名・属名 : ゴマノハグサ科 シオガマギク属
注.APG分類ではハマウツボ科(OROBANCHACEAE)、学名(P. resupinata subsp. oppositifolia var. oppositifolia)
- 特徴 :
草丈30〜100cmの半寄生の多年草。
茎は基部で分枝し、株を作り斜上する。
葉は下部のものは対生、中部以上は互生、葉身は狭卵形、長さ3〜7、幅1〜2.5cm。先は尖り、基部は円みのある切形、縁には重鋸歯がある。葉柄は長さ3〜20mm。
花は茎の上部の広卵形の苞の腋に横向きにつく。花冠は長い筒形で先は唇形、赤紫色で、長さ約2cm。上唇は鎌形に曲がって先は嘴状に尖り、下唇は斜めに広がって先は3浅裂し、中央裂片は小さい。雄しべは4個、上唇の中にあり、内2個は長い。萼は筒形でさきは円く、腹面は深く背面は浅く左右に2裂し、長さ5〜6mm、幅3〜4mm。
果実(刮ハ)は三角状卵形で先は尖り、長さ約10mm、幅約4mm。
- 分布・生育地 :
北海道(南部)〜九州 (国外:朝鮮) 山地の草地
- 花期 : 8〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1999年8月29日 滋賀県伊吹山 中・全体2 1996年9月16日 長野県南アルプス山麓 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 1999年8月29日 滋賀県伊吹山 右下・葉 1981年7月19日 北海道夕張岳
- 撮影記 :
高原の草地などで割合によく見かける。
トモエシオガマとよく似ているが、本種は茎の所々から花をつける。
シオガマの和名の由来は、「塩竈とは海岸で海水を煮詰めて塩を作る釜」のことで、その景色が「浜で美しい」ことから、シオガマの仲間が{葉まで美しい」に掛けているとのことである。それほど葉が美しいとは思えないが・・・。

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