スズメノトウガラシモドキ(雀の唐辛子擬)Lindernia ciliata |
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ゴマノハグサ科 アゼナ属 草丈10〜20cmの1年草。 茎は分枝して斜上し、下方の枝はしばしば匍匐状となる。葉は長楕円形で、長さ1〜5cm、幅0.8〜2cm。先は鈍頭または鋭頭、縁には細かい鋸歯があり、鋸歯の先は芒状、両面とも無毛。 花は総状花序となって2〜4対つき、花冠は唇形で淡紅白色〜淡紅紫色、長さ5〜6mm。上唇は2裂し、下唇は深く3裂する。 果実(刮ハ)は細長い円筒形で長さ約1cm。 沖縄県(八重山諸島) 湿った場所 2004年10月2日 沖縄県西表島 中 2005年11月7日 同 上 中は拡大写真あり(写真をクリック) 下・花 2004年10月2日 同 上 西表島に出かけた際、ある沢沿いの湿地で同行したY氏からこの花を教えられた。 花はスズメノトウガラシそっくりなものの、葉が丸く、鋸歯も細かくある点などで明らかに違う。 帰ってから同定の基本にしている平凡社の「日本の野生植物」を調べてもこの花の記載はない。手持ちの本を当たってやっと「琉球植物誌」に記載を見つけた。沖縄に分布するらしい。 余談になるが、南方の花の権威であるH先生監修の本は、どういうわけか開花時期の記載をはずしてある。 南方の花は花期がはっきりせず、雨の降り具合などによっては1〜2ヶ月花期がズレることも珍しくない。 そのため開花時期を書けないのかもしれないが、開花時期の記載がないと撮影に行く場合、非常に不便である。 できれば、開花期に幅を持たせても、開花盛期と想定される期間を記載してもらえるようにならないだろうか。 同じ科の仲間の花 |
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