タケトアゼナ(たけと畦菜)

Lindernia dubia subsp. dubia


タケトアゼナ1


  • 科名・属名 : ゴマノハグサ科 アゼトウガラシ属
     注.APG分類では、アゼナ科(LINDERNIACEAE)、アゼナ属、属名以下学名変わらず

  • 特徴 :
     草丈10〜30cmの1年草。帰化
     アメリカアゼナに似ているが、以下の点で異なる。
     茎は基部でよく分枝し、葉は対生で卵形、長さ1〜3cm。鋸歯は明瞭で、下部の葉では基部が細まってくさび形になるが、中部以上の葉では基部は細まらず、円形〜楕円形で茎を抱く。
     花は上部の葉腋ごとに1花つき、花冠は唇形、淡紅紫色で長さ8〜10mm。下唇は上唇より長い。花柄は10〜15mmで、苞葉と同長か1.5倍の長さがある。
     果実(刮ハ)は長楕円形〜線状披針形、先は尖る。

  • 分布・生育地 :
     帰化(北アメリカ原産)(日本全土に帰化) (国外:アジア、南ヨーロッパに帰化)
     水田、湿った畑、道端

  • 花期 :  7〜9月

  • 撮影月日・場所 :
    上・全体1 1995年7月29日  東京都葛飾区
    中・全体2 2010年8月29日  茨城県稲敷郡
    (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
    左下・花、右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     写真でもわかるように、中部以上の葉の基部が円形で鋸歯もはっきりしていることがアメリカアゼナ(Cタイプという)と異なり、アメリカアゼナRタイプとも呼ばれる。
     花などそれ以外はと同様で違いはない。
     場所によってはアメリカアゼナより本種のほうが多いこともあると記載されている図鑑もある。
     これまでそれほどの群生には出会っていなかったが、茨城県の水田で一面この花が生えているのに出会った。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
タケトアゼナ2

花