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- 科名・属名 : ゴマノハグサ科 コゴメグサ属
注.APG分類では、ハマウツボ科(OROBANCHACEAE)、属名以下学名変わらず
- 特徴 :
草丈8〜25cmの1年草。
茎は直立してまばらに分枝する。
葉は対生、葉身は倒卵形〜へら形で、長さ0.5〜1cm。葉には2〜4対の鋸歯があり、上部の葉の鋸歯は鋭く尖る。
花は上部の葉腋につき、ほとんど柄は無い。花冠は唇形、白色で長さ8〜9mm、萼の3倍程度の長さ。上唇は兜状で先は2裂して反り返り、下唇は開いて先は3裂し、裂片は長楕円形で先がへこみ、下唇の内面に黄色の斑紋がある。雄しべは4個、上唇の内側にあり、下側2本がやや長い。萼は広卵形で小さく先は4裂し、長さ約3mm、裂片の先は尖る。
- 分布・生育地 :
本州(中部地方北部〜福井県) (国外:日本固有) 亜高山帯の乾いた草地
- 花期 : 8〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2006年8月26日 長野県白馬岳 中上・全体2 2008年9月6日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序、以下全て 同 上
- 撮影記 :
北アルプスなどに分布しているミヤマコゴメグサの変種で、上部の葉や萼の先が刺状になるのが特徴とされている。
白馬岳では今までミヤマコゴメグサと思いチェックしてこなかったが、両方が分布していることを知って丹念に見て歩いた。
その結果この花を本種であるとしたが、中間的な形態の株も見られることから、両者の変異は連続的なもので、よくわからないというのが正直なところだ。

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