トキワハゼ(常盤はぜ)

Mazus pumilus


トキワハゼ1


  • 科名・属名 : ゴマノハグサ科 サギゴケ属
     注.APG分類では、サギゴケ科(MAZACEAE)

  • 特徴 :
     草丈5〜25cmの1年草。
     茎は基部で短く分岐するが、匍匐枝は出さない。根元に集まる葉の間から直立し、小数の枝を出す。
     葉は根元に集まり、下部の葉はやや大きくて対生し、上部は小さくて互生する。葉身は倒卵形、長さ1〜3cm、幅0.5〜1.5cm。先は鈍形、基部は基部はくさび形、縁には鈍くて浅い鋸歯がある。
     花は茎頂に総状花序となり、疎らに花をつける。花冠は淡紅紫色、唇形で長さ約1cm、上唇は下唇の約1/2の長さ、卵形で先はわずかに2裂、下唇はわずかに紫色を帯びた白色で3裂し、中央は隆起し黄色と赤褐色の斑紋がある。
     果実(刮ハ)は扁球形で萼に包まれる。
     花の白いものがあり、
     
    シロバナトキワハゼ(f. senanensis)(左下の写真)という。

  • 分布・生育地 :
     日本全土 (国外:朝鮮、中国、台湾、東南アジア〜インド)
     道端や畑

  • 花期 : 4〜11月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 1997年9月20日  千葉県市原市
     中上・全体2(群生) 2024年4月25日  神奈川県川崎市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2011年6月14日  京都府京都市
     左下・シロバナ 2011年2月19日  沖縄県国頭郡
     右下・葉 2018年8月5日  千葉県鴨川市

  • 撮影記 :
     ムラサキサギゴケに似ているが、匍匐枝を出さない点、花が小さい点などが異なる。
     日本全土に分布し、道端、」空地、畑などで長い期間にわたって花が見られるごく普通種の一つである。
     和名は、種子がすぐ発芽・開花し、いつでも花が見られることを称して常盤ハゼと命名されている。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
トキワハゼ2(群生)

花

シロバナトキワハゼ