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- 科名・属名 : ゴマノハグサ科 サギゴケ属
注.APG分類では、サギゴケ科(MAZACEAE)
- 特徴 :
草丈10〜15cmの多年草。
匐枝を出して増えるので群生することが多い。
葉は根元に集まり、倒卵形で長さ4〜7cm。匐枝の葉は倒円形または円形で小さい。
花は根元の葉の間から花茎を伸ばし、唇形で紅紫色の花をつける。下唇は3裂し中央は隆起して黄色となり、赤褐色の斑点がある。
別名 サギゴケ
山地の林縁に生えるものは、匍匐枝を長く伸ばし、葉が小さくて円く、腺毛が多く、
●ヤマサギゴケ(f. rotundifolius)(右上の写真)という。
また、花の白いものを
●シロバナサギゴケ(サギシバ)(f. albiflorus)(左下の写真)という。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:朝鮮、中国、台湾) 田の畦など湿った場所
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1985年4月28日 東京都八王子市 中1・全体(混生) 2019年5月3日 新潟県魚沼市 (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック) 中2・全体2 1999年4月29日 茨城県水海道市 中3・花 2017年4月30日 千葉県山武郡 中4・果実 2020年5月20日 神奈川県川崎市 左下・シロバナ 2000年5月10日 東京都八王子市 右上・ヤマサギ 2004年4月18日 高知県安芸郡 右下・匐枝の葉 2019年5月3日 新潟県魚沼市
- 撮影記 :
群落として掲載した上の写真の株は唇弁の赤紫色が濃い株であるが、赤紫色が薄い株もありトキワハゼと区別しにくい。
本種の唇弁の基本色は紅紫色で、白が基本でピンクの斑点のあるトキワハゼとは異なる他、本種が匐枝を出すことが異なる。
田の畦などに群生していることが多いが、時にシロバナサギゴケ(左下の写真)と呼ばれる白花の品種と混生していることもある(中1の写真)。
山深い高知県馬路村の林縁では、腺毛の多いタイプのヤマサギゴケと呼ばれる品種(右上の写真)も見かける。
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