ツクシシオガマ(筑紫塩竈)

Pedicularis refracta


ツクシシオガマ

  • 科名・属名

  •  ゴマノハグサ科 シオガマギク属

  • 特徴

  •  草丈15〜40cmの1年草。
     茎は白毛が密に生える。
     葉は4個輪生し、長楕円形〜狭卵形で長さ2〜5cm、幅1〜1.5cm。羽状に深裂し、裂片は長楕円形で尖った鋸歯がある。裏面にはやや密に軟毛が生える。根元の葉には長い柄があるが上部の葉では短い。
     花は枝先に花穂を作り、3〜4個ずつ輪生する花を数段つける。花冠は紅紫色で長さ16〜20mm。唇形で、上唇は舟形、下唇は広く開いて3裂する。

  • 分布・生育地

  •  九州(中部高原) 山麓の草地

  • 花期
  • : 5月

  • 撮影月日・場所

  •  2006年5月12日 熊本県阿蘇
     アップ  同 上

  • 撮影記

  •  九州中部の草原ではそんなに珍しい花ではないと聞いていたものの、この時期に来たことがなかったので未見の花であった。
     今年、GWに阿蘇への花見行を計画した。天気予報は毎日「曇り時々雨」「降水確率60%」と撮影には不適な条件。熊本空港に着くとどんよりとした曇り空、降るなよと念じつつ車を走らせた。
     最初の目的の花チョウセンカメバソウを撮影し終え、ホッとして腰を伸ばすと、草原の中に点々と赤紫色のこの花が目に入った。日ごろの心がけのせいか?いつの間にか雲も切れ、晴れ間も見えてきた。

    同じ科の仲間の花
花アップ